障がいをお持ちの方のための顧問委員会


デルタ航空は、お身体の不自由なお客様に安心してご利用いただけるよう、便利なサービスの提供に努めております。デルタ航空では、お身体の不自由なお客様に空の旅をお楽しみいただくために、障がいをお持ちの方のための顧問委員会を通じてカスタマーエクスペリエンス、研修、各種ポリシー、手続きなどに関するさまざまな提案を行い、すべての方にご利用いただけるバリアフリーなサービスを奨励しています。顧問委員会メンバーは、デルタ航空のフリークエントフライヤーであり、さまざまな障がいをお持ちの会員で構成されています。

同諮問委員会のメンバーを以下にご紹介いたします。

シャンティは30年以上にわたって障がいのある大人のための障がい者雇用および経済の自給自足の分野で働いてきました。ウィスコンシン大学スタウト校で職業リハビリテーションの修士号、さらにニューメキシコ大学アンダーソン・スクール・オブ・マネージメントでは経営学のポストグラデュエート・サーティフィケート(post graduate certificate)を取得しています。現在は、障がい者のための国と地方の顧問役員会や委員会に携わっており、自身も障がい者の一人として、障がい者の自立と雇用改善に積極的に取り組んでいます。

現在は夫と一緒にフロリダ州タンパに在住しており、孫達をはじめ家族や友人と過ごす時間を楽しんでいます。

サウスカロライナ州脊髄損傷研究基金のエグゼクティブ・ディレクター。麻痺や感覚喪失などの脊髄の損傷や疾患によって引き起こされる症状の原因と効果的な治療計画に関する理解を深めるための研究を支援しています。キャサリンは生物医学工学者として、研究、臨床、教育の現場で30年以上のキャリアを持っています。趣味はスキューバダイビング。サウスカロライナ州コロンビア郊外に夫と共に暮らしています。

子供から大人まで、自閉症を抱える人々のためのコンサルタント。国際的に人気の高い基調講演家およびセミナー講師であり、これまでに1,000ものプレゼンテーションを行ってきました。科学的根拠に基づく訓練方法であるソーシャル・ストーリーの開発者として最もよく知られており、これは世界中の自閉症を抱える人々に年齢を問わず活用され、高い評価を得ています。全世界の自閉症に悩む人々のための教育および福祉への貢献により、さまざまな賞を受賞しています。

現在は西ミシガンに、夫のブライアンと3匹のバセットハウンドと共に暮らしています。夏は家族で湖畔のコテージで過ごし、そこでコミュニティの人々に向けて図書館を開いています。

フロリダ州立大学ビジネスカレッジの教員、およびディサビリティ・コンサルタント 

ハーディング博士は、個人としてもプロとしての実績でも著名な、障がいの分野で活躍しているリーダーです。障がいを持つ人々の独立・自立を推進する国、州、および地域の公共政策の確立・推進に38年以上にわたって貢献してきました。連邦政府およびフロリダ州政府の政策にそれぞれ2期および7期にわたり携わった経験があります。また、2冊の名著(Now What?ADA Adventure)の著者でもあります。世界中を訪れて講演する傍ら、多くの企業に対して職場におけるアクセシビリティ基準の達成を支援してきました。自らも四肢麻痺を患う彼は、人生は可能性にあふれていることを身をもって示そうとしています。

また、国、州、および地域レベルでいくつもの委員を務めています。デルタ航空の「障がいをお持ちの方のための顧問委員会」に長年にわたって携わっているほか、フロリダ障がい者ネットワーク(Florida Network on Disabilities、FND)、エバーグリーン・ライフ・サービス(ELS)、トニ・J・メイソン財団の活動に関わり、フロリダ州立大学のユニバーシティ・オブ・チョイス(UoC)イニシアチブで教員アドバイザーを務めています。フロリダ州立大学では、国際的に認められている米国大学・ビジネススクール協会(AACSB)の「従業員のインクルージョン」講座(2022年)をはじめとして、さまざまな講座を教えています。

過去には、ジェームズ・パトリック記念プログラムへの関与(2002年)のほか、ナショナル・アクセシビリティ・ガイドライン(2004年)、ボランティア投票アクセシビリティ・ガイドライン(2006年)、屋外アクセシビリティ・ガイドライン(2008年)、リフューエリング・アシスタンス法(2014年)、およびフロリダ州エイブル法(2015年)の作成への参加など、さまざまな活動に貢献してきました。さらに、連邦議会管理医療プログラム(CDMRP)、クリストファー&ダナ・リーヴ財団のグラント審査員も務めています。

フロリダ州タラハシーにて、妻のエリカとともに暮らし、仕事に従事しています。

ミナは、ジュエリーデザイナー、画家、フードアーティストといった様々な媒体で活躍するアーティストです。彼女はあらゆる人々が受け入れられるコミュニティの創造を目指しています。ミナは車椅子利用者のための雑誌「New Mobility Magazine」のコミュニティ・パートナーで、ここでは日々の生活に全面参加するための援助や障がい者のライフスタイルを取り上げた記事が掲載されています。また、障がい者の起業家を支援する団体「シナジーワーク(Synergies Works)」でティーチング・アーティストとして活動しているほか、食料不足の人々に食料を供給するプログラム「ワンブレッド(One Bread)」のコミュニティ・パートナーでもあります。

最近引退するまで、ジョージア州アトランタにあるシェパードセンターに、SCI(脊髄損傷)ピアサポート・マネージャーとして務めていましたが、ジョージア州のDisability Resource Groupの役員、Brain and Spinal Cord Injury Trust Fundの流通委員会役員としての経歴もあります。

ジョン・D・ケンプ氏は、企業および非営利の両方の分野における多くの業績により、高い評価を受けているエグゼクティブです。障がい者のリーダーとして、障がい者運動において数十年の経験を持ち、これまでに、ユナイテッド・セレブラル・パルシー協会のナショナル・エグゼクティブ・ディレクター、VSAアーツおよびVSAアーツ・インターナショナルの社長兼CEO、ナショナル・イースター・シール・ソサエティの法務顧問および開発部門副社長など、さまざまな団体でリーダーの役割を果たしてきました。1995年には、アメリカ障がい者協会(American Association of People with Disabilities)を共同で設立しています。最近では、ヴィスカルディ・センターおよびヘンリー・ヴィスカルディ・スクールの社長兼CEOを務めました。

ジョンは、障がい分野でのリーダーやその業績に与えられるものとしてはアメリカで最高の栄誉とされるヘンリー・B・ベッツ賞、および受賞者にネルソン・マンデラ氏やジョージ・H・W・ブッシュ元大統領やビル・クリントン元大統領が名を連ねる、カンザス大学ロバート・J・ドール政治研究所のドール・リーダーシップ賞を受賞しています。

また、障がい者のための大手非営利組織で会長や役員、パートナーを務めてきました。2001年には、ワシントンD.C.の法律事務所Powers, Pyles, Sutter & Verville, P.C.のパートナーとなり、連邦法への働きかけおよびロビー活動を行動に移しました。国際的に人気の高い講演家であり、2019年には、レイクショアとアラバマ大学人権研究所の共同開催による障がい者の権利に関する初のシンポジウムにおいて講演を行いました。

最新の著書、Disability Friendly: How to Move from Clueless to Inclusiveの中では、世界の企業に対して、障がい者雇用に大きな機会があることに気付くべきだというメッセージを発信し、障がいを持つ従業員たちのポテンシャル、インクルーシブな企業文化を作り上げる方法、障がいを持つ人々がやりがいをもって貢献していくための道筋などを語っています。

ジョンはジョージタウン大学とウォッシュバーン大学ロースクールを卒業。ウォッシュバーン大学から法学博士号、コネチカット大学から文学博士号と、2つの名誉学位を授与されています。また、大学院の卒業式ではスピーチを行っています。

デイビッドはオレゴン州運輸局の公民権局で、公民権法第6編、障がいを持つアメリカ人法(ADA)、環境正義プログラムをはじめとする公民権プログラムを管理しています。2009年~2017年にかけては、アメリカ国際障がい者評議会のエグゼクティブディレクターを務めました。アーカンソー大学クリントン公共サービススクールで公共サービスの修士号、ウォッシュバーン大学では英語の文学士号を取得。現在は、二分脊椎および水頭症の先天性疾患のある赤ちゃんを、手術、コミュニティでのアフターケア、母体への栄養を通じて支援することをミッションとする団体「リーチ・アナザー財団」の役員を務めています。過去には、米国二分脊椎協会や地元の自立生活センターでも役員を務めていました。2011年には、国連による米国人権記録の定期審査に対する米国政府代表団の民間部門アドバイザーとして従事しました。十数ヶ国でプロジェクトや学業に従事した経験があり、障がいのあるすべての人々の社会的包摂や身体活動能力、政治参加を提案しています。

全米鉄道旅客輸送公社(アムトラック)のアクセシビリティ部門において、旅客アクセシビリティ担当マネージャーを務めており、アムトラックによる社内外ステークホルダーへのアクセシビリティ情報の提供、障がい者団体への支援活動の管理、ADAコンプライアンス遵守の確認、車両交換の取り組みへの参加、全国の障がい者団体代表者たちによる車両モックアップレビューの調整を担っているほか、アクセシビリティに関するコンプライアンスが遵守されるよう社内プロジェクトを監視しています。

障がいを持つアメリカ人法(ADA)の作成者の一人である、トニー・コエーリョ氏(D-CA)の元で働いた経験もあります。また、ワシントンD.C.ろう者協会の会長やフロリダろう学校同窓会事務局(FSDAA)の局長を務めています。NTIDアドバイザリーグループの役員であり、1978年以来アメリカろう協会(NAD)のメンバーでもあります。アメリカろう協会における通信および輸送に関する問題のスポークスマンでもあります。

ロチェスター工科大学(RIT)で学士号を、また国立ろう工科大学(NTID)で学位を取得しました。高校生活は、フロリダ盲ろう学校の高等学校で送りました。アメリカろう協会で最も権威のあるFred C. Schreiber Distinguished Service Awardをはじめ、初年度のAccessibility Excellence Awardsにおけるワシントン・メトロポリタン・エリア交通局によるThe Dr. Rosalyn Simon AwardやRIT 2015 Distinguished Alumni Award for the NTIDなど数々の賞を受賞してきました。マイアミ出身のデビットは、現在ワシントンD.Cに在住しています。

トーマス・パネック氏が代表兼CEOを務めるガイディング・アイズ・フォー・ザ・ブラインドは、ニューヨークを拠点に目の不自由な方々へ介助犬を斡旋し、健康的で充実した暮らしを叶えるための支援を行っています。パネック氏率いる同団体は2014年以来、介助動物の分野において国際的なリーダー兼先駆者的な存在であり続けています。他では類を見ない「ランニングガイド」プログラムもその活動の一環です。

同氏は以前、米国商務省国際貿易管理局で上級国際貿易スペシャリストを務めていました。世界銀行との仲介役を担うほか、米国大使館と協力し、航空宇宙、科学技術、および工学分野の米国企業に向けた事業拡大支援を行ってきました。いわば、貿易協定および国際商取引のエキスパートです。

パネック氏はアメリカン大学国際関係学部修士課程を修了し、国際商取引法を専門に学びました。
熱心なランナーでもあり、20以上のマラソン大会を完走、そのうち5回はボストンマラソンに出場しています。2019年、同氏はニューヨークシティのハーフマラソン大会で、介助犬の併走で見事に完走した初のランナーとなりました。現在はニューヨークで、妻のメリッサと4人の子ども達と共に暮らしています。

生涯を通じて聴覚障がい者支援を行うデイビッド・ローゼンタール氏は、公私共に聴覚障がい者に恩恵を与える公共政策や公共サービスに多大な影響を与えてきました。現在では引退していますが、その後もコミュニケーションのバリアフリー化に積極的に取り組んでいます。

カンザス大学公共政策大学院で行政学修士号を、ロチェスター工科大学(RIT)/国立ろう工科大学(NTID)で学士号を取得。40年のキャリアを通してさまざまな組織でリーダー職を経験することで、聴覚障がい者のためにコミュニケーションのバリアフリー化を推進していく力を培ってきました。

デイビッドは多くの業績を達成してきました。障がいを持つ米国人法の制定に先立って、カンザス州およびカンザス州企業委員会と協力してカンザス州リレー・センターを設立しました。全米緊急時電話番号協会とともに、緊急応答機関(PSAP)を補佐し、コミュニケーションのバリアフリー化を図るとともに、聴覚障がい者からの9-1-1呼び出しに効率的に応答できるよう支援しました。現在は、ノースカロライナ州聴覚障がい者評議会の会長を務めています。

妻のレベッカと共にノースカロライナに暮らしています。

マロリーはパラリンピック米国代表選手として3大会に出場経験があり、現在も4度目の出場となる2024年パリ大会を目指してトレーニングを積んでいます。米国記録や世界記録を何度も更新し、ESPNのESPY賞を受賞したことがあるほか、パラリンピックでは5つのメダルを獲得。プロのスイマーとしてのキャリアを、障がい者コミュニティに向けた強力なアドボカシーの手段として活用し続けています。アスリートとしてのキャリアに加えて、2018年平昌パラリンピックではNBCの実況レポーターとして、2022年北京パラリンピックではNBCのスタジオ記者およびホストとしても活躍しました。さらに、モチベーショナル・スピーカーやソート・リーダーとしても非常に人気が高く、レジリエンスや逆境を乗り越えること、目標を設定すること、チームワーク、DE&Iなどについての講演を行っています。

2021年、マロリーは自伝LIMITLESSを出版しました。その内容は、希望とレジリエンスによって逆境を乗り越えてきた自身の人生を伝えることによって、読者に自分自身の人生の旅を大切にし、未知なる未来に立ち向かう勇気を与えるものでした。また、社会貢献型エージェンシーおよび製作スタジオであるTFAグループの共同CEOおよび共同創設者でもあり、そこではエグゼクティブ・プロデューサー、作家、ディレクターとして、ブランドコンテンツからドキュメンタリーまで多様なプロジェクトに携わっています。18歳で麻痺を負ったマロリーは、ストーリーを伝えることとスポーツには、人に困難を乗り越えさせる力、社会に変化をもたらす力があることに気付き、それらに情熱を注ぎこむだけではなく、目的意識を抱き続けています。こうしたプラットフォームをあらゆるセクターのクライアントとの協働に活用し、ワークフォースからメディアやエンターテインメント、スポーツまでのさまざまな分野で、障がい者コミュニティを真に代表する擁護者として活動しています。

グレン・W・ホワイト博士は30年以上リハビリテーションと自立生活の分野で働いてきました。最近引退するまで、カンザス大学自立生活研究&研修センター所長のほか、国立身体障がい者、自立生活、リハビリテーション研究所(NIDILRR)から資金提供を受けるコミュニティ生活研究・訓練センターの研究責任者、カンザス大学応用行動科学部の教授も務めました。継続して行っている障がい者研究の明確化、発展、形づくりをする上で、障がいのある消費者と一緒に働く機会を多くもってきました。また、この数年は障がい者のコミュニティ参加の分野で体系的研究を進めているほか、二次障がい予防や防災対策、障がい者への緊急対応といった研究も行っています。韓国や日本、ベトナムでの研究・訓練活動や、ペルーでの二次障がい予防など、世界各地に活躍の場を広げています。リハビリ研究および訓練センター全米協会会長、米国公衆衛生協会の障がい者部門の議長を務めた経歴を持つホワイト博士は現在、米国国際障害者評議会の役員を務めています。