ボルティモア行きフライト


 

ボルティモアは、重要な港があることで知られる都市。その豊かな歴史は、米国独立の頃までさかのぼります。特に独立革命の間は、造船業の中心地として栄えました。1797年にボルティモアの港で進水した米海軍初の艦船コンステレーションは、現在はインナーハーバーに停泊しており、ボルティモアの歴史を物語るアトラクションとなっています。また、アメリカ合衆国の国歌が誕生したのも、このボルティモアでした。フランシス・スコット・キーは、1812年の米英戦争中に英国がボルティモアにある星形要塞フォートマクヘンリーを侵攻しようとした際、「星条旗」の歌詞を書き上げたといわれています。フォートマクヘンリーは現在、「アメリカ合衆国のナショナル・モニュメントと歴史的聖地」に指定されています。

フェルズポイントは、趣あふれる水辺の地区。18〜19世紀に建てられた家々や商店が建ち並ぶこの場所の名は、この地で造船業を興し、ボルティモアスクーナーを製造した英国人の名に由来しています。レストランも豊富で、チェサピーク湾の地元料理を堪能できます。ボルティモア名物、ブルークラブを味わうのをお忘れなく。蒸し蟹や、甘みのある蟹肉がたっぷり入ったメリーランド風クラブケーキを存分に堪能しましょう。ボルティモアで喉を潤すなら、ぜひ地ビールを。ユニオン クラフト ブリューイング、ヘビーシーズ、フライングドッグ ブリュワリーといった醸造所がおすすめです。

サーグッドマーシャル空港とも呼ばれるボルティモア/ワシントン国際空港(BWI)は、旅行中もワークアウトができる設備が充実。Thrillist.comのランキングで「米国で最も素晴らしい空港」に選ばれたこの空港には、緑地や森林の中を通る12.5マイルのトレイルがあります。レンタサイクルやシャワー付きのフィットネスセンター、瞑想ルームのほか、子供向けのプレイグラウンドも完備されています。

2階建ての空港施設には5つのコンコースがあり、デルタ航空をはじめとする大半の主要国内航空会社と、国際航空会社、地域航空会社が就航しています。

チポトレやチックフィレイといったファストフードから、シルバーディナーやR&Rシーフードバーといったフルサービスのレストランまで、飲食店も幅広く揃っています。ショップも多彩で、免税店、ハドソンニュースのほか、M·A·Cやヴィクトリアズ・シークレットといったブティックもあります。

  • 空港からはMARCとアムトラックの駅までの無料シャトルが運行しており、毎日24時間利用できます。
  • MTAライトレールなら、ボルティモアのダウンタウン、ティモニアム、ハントバレーにアクセス可。駅はコンコースEの下階に位置しています。
  • 平日の通勤時間帯には、MTAバスの75番線と107番線も利用できます。
  • また、RTA(地方公共交通機関管理センター)は、セントラルメリーランド各地への交通手段を提供しています。
  • WMATA(ワシントン首都圏交通局)は、地下鉄グリーンベルト駅までの急行バスを運行。グリーンベルト駅からは、コロンビア特別区、北バージニア、モントゴメリー郡、プリンスジョージズ郡の各地へアクセスできます。
  • 駐車場を利用する場合は、空港と長期駐車場A、B、屋内駐車場を往復する無料送迎サービスがあります。
  • タクシー乗り場は、階下のバゲージクレーム(受託手荷物受取所)の外に位置しています。
  • レンタカー会社が提供する無料シャトルは、空港階下から乗車できます。
  • Uber、Lyft、その他のアプリ利用配車サービスの乗り場は、出発/発券フロアのドア9とドア11の間にあります。

ボルティモアのインナーハーバーは、さまざまなアトラクションのある人気観光スポット。国立水族館、ポート ディスカバリー子供博物館、IMAXシアターやプラネタリウムのあるメリーランド サイエンス センター、ベイクルーズ、ボルチモア博物艦船群として係留されている4隻の退役船「米艦船コンステレーション号」「米艦船トースク号」「沿岸警備船タイニー号」「灯台船チェサピーク号(116号)」、セブンフット灯台などがあり、1日中楽しめます。

スポーツファンなら、ワールドシリーズで3回優勝したことのあるボルティモア オリオールズの試合観戦はいかがですか。ボルティモアのダウンタウンにあるオリオールパーク アット カムデンヤーズを本拠地としています。NFLチームのレイブンズも、ボルティモアが本拠地。M&Tバンク スタジアム(別名レイブンズ スタジアム)でプレイするホームゲームシーズンに滞在するなら、ぜひ試合を見てみましょう。

一方、レジナルド・F・ルイス博物館、フレデリック・ダグラス/アイザック・マイヤーズ海洋博物館、ジェームズ・E・ルイス美術館では、メリーランド州のアフリカ系アメリカ人が紡いできた歴史や文化をたどることができます。

ボルティモアのダウンタウン西部に位置するブロモタワー地区を訪れて、現在も営業している最古の公設市場、レキシントン マーケットを歩いてみるのもおすすめです。この地区には他にも、エドガー・アラン・ポー邸宅博物館や、タワーに上ってアトリエなどを見学できるブロモ セルツァー アートタワーがあります。また、ヒッポドローム劇場ではブロードウェイのショー、エバーマン劇場では地元の演出家による舞台を観ることができます。

贅の限りを尽くしたアイビー ホテルは、18室のゲストルームとスイートを備えた邸宅ホテル。ガス暖炉や床暖房完備のバスルームなど、充実した客室が自慢です。一部の客室にはバルコニーがあり、マウントヴァーノン地区の眺めを楽しめます。ロード ボルティモアも、歴史あるダウンタウンに佇む高級ホテル。1928年に開業し、2014年に全面的に改築されました。

ウォーターフロントを楽しむなら、フェルズポイントの元タバコ工場の隣りにあるデザイナーズホテル、ヘンダーソンズ ワーフや、12室を備えた全室スイートのイン、ブラックオリーブへ。このインは地熱や節電ライトを利用した環境にやさしいホテルで、オーガニック料理のレストランもあります。

ゆっくりとくつろげるB&Bをお探しなら、美しいレンガ造りのウィルソン ハウスへ。1880年に建てられた歴史あるビクトリア様式の邸宅で、エレガントな内装のベッドルーム12室、パーラー2つ、暖炉8つ、図書室、サンルームを備えています。

また、Airbnb.comでは、船上に泊まれるボートハウス、歴史ある建造物にあるモダンなロフトなど、ひと味違う滞在先も見つかります。

ボルティモアの夏は温暖で、平均最高気温は華氏80度台半ばから後半。冬はかなり寒く、平均最低気温は華氏20度台後半から30度台前半まで下がります。毎月8〜11日ほどは雨が降りますので、荷造りの際は雨具を入れるのをお忘れなく。1月または2月に滞在する場合は、大雪になる可能性も覚悟しておきましょう。平均降雪量は毎年約20インチに上ります。