サステナビリティに向けて
当社では、人と人をつなぎ、より持続可能な渡航の未来を実現するため取り組んでいます。当社の航空事業において、2050年までに二酸化炭素排出量「ネットゼロ」達成に向けて尽力していますが、世界の航空業界は、その性質上、脱炭素化が困難な(hard-to-abate)セクターです。二酸化炭素排出量の削減に向けて、デルタ航空では多角的なアプローチをとり、機材の効率化、機材業務の改革、持続可能な航空燃料(SAF)の使用増加に注力しています。
短期では、燃料効率の良い機材の導入、業務効率の向上を目指しております。また長期では、従来のジェット燃料の大部分をSAFに置き換え、イノベーターと協業し航空事業の変革を図るため努力を重ねてまいります。
当社のサステナビリティに向けてのコミットメントは、フライト業務に限定しておらず、廃棄物の削減、お客様へよりサステナブルな商品のご提供、地上業務による環境への影響の最小化、サプライチェーンの中での二酸化炭素排出量の削減にも取り組んでいます。
持続可能な航空燃料(SAF)は、ジェット燃料と比較してライフサイクルの温室効果ガス排出量を最大80%削減でき、フライトの脱炭素化に有益な解決策です。当社では、2030年末までに年間4億ガロン以上のSAFを調達し、SAF使用率10%の目標を達成する所存です。2023年には、2019年に比べ累積合計2,100万ガロンの燃料を節約しました。フライト路線の改善、機材の改良、機内の効率化などの取り組みによって実現できました。
当社では、燃料効率の向上に向けて、既存機材のアップグレードおよび退役機材のより燃料効率の良い次世代モデルへの置き換えに取り組んでいます。2023年に43機の航空機を納入し、2019年以降に引退した航空機よりも座席マイルあたりの燃料効率が平均28%向上しました。デルタ航空では引き続きこの取り組みを推進しつつ、次世紀のフライトに向けて一緒に道を切り開いてくれる航空業界のイノベーターと提携してまいります。
2023年1月に発足したデルタ航空サステナブル・スカイズ・ラボは、世界初の航空事業イノベーションラボで、気候変動目標の達成に向けた取り組みを加速させるための調査、デザイン、テストを行う組織です。このラボでは、デルタ航空の全事業にわたって破壊的イノベーションを促し、推進するだけではなく、2050年までに二酸化炭素排出量「ネットゼロ」達成できるよう既存の技術や取り組みの拡大を試みていきます。
廃棄物を削減し、機内で使用する製品としてリサイクル可能または生分解性のものを取り入れることで、当社の事業における環境への影響の軽減、カスタマーエクスペリエンスの向上、業務効率の改善を目指しています。プラスチック廃棄物の削減のため、当社では2023年より新しく紙コップの試用を始めました。当社の全フライトで、この紙コップの採用範囲を拡大することによって、年間に機内で使用されている使い捨てプラスチックを700万ポンド近く削減できることが期待されます。
透明性へのコミットメント
デルタ航空の2023年のESGレポート(環境、社会、ガバナンスにおける取り組み)では、人と機会とをつなぎ、地球とそこに暮らす人々への理解を深めることを目指す当社の取り組みに関する最新データや洞察をご確認いただけます。
「2023年度ESGレポート」および「2023年度ESGレポート概要」を表示する
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報告
注: デルタ航空の企業責任に関するレポート(CRR)は2009年より発行しています。2018年以前のCRRをご覧になりたい場合は、sustainability@delta.comまでお問い合わせください。
2050年までに排出量ネットゼロを達成するという目標に向けたデルタ航空の進捗状況については、最新のESGレポートで確認できます。ESGレポートには、排出量ネットゼロ目標に関する情報、排出量の計算方法、排出量ネットゼロ目標に向けた進捗状況の測定方法、排出量計算の第三者による検証などが記載されています。