カナダ - 航空機利用客の権利

2019年12月15日より、カナダ発着便のご利用者を対象とした追加の保護措置について定めたカナダの適用法令(Air Passenger Protection Regulations)が施行されます。

I. ご搭乗拒否、欠航、遅延、手荷物の紛失

ご搭乗拒否、フライトの欠航または2時間以上の遅延、あるいは手荷物の紛失や破損に対し、本適用法令に基づき定められた措置および補償を受けられる可能性があります。詳細については、ご利用の航空会社またはカナダ運輸局のウェブサイトをご参照ください。

Si l’embarquement vous est refusé, ou si votre vol est annulé ou retardé d’au moins deux heures ou si vos bagages sont perdus ou endommagés, vous pourriez avoir droit au titre du Règlement sur la protection des passagers aériens, à certains avantages au titre des normes de traitement applicables et à une indemnité. Pour de plus amples renseignements sur vos droits, veuillez communiquer avec votre transporteur aérien ou visiter le site Web de l’Office des transports du Canada.

その他の権利(紛失または破損した手荷物に対する補償など)については、カナダ一般規定運賃または国際一般規定運賃に規定されている場合があります。上述の金額はカナダドル建てです。 これらの規定において、デルタ航空は大手航空会社とみなされています。

本適用法令で定められたお客様の権利についてのご質問または関連する苦情のお申し立ては、デルタ航空までご連絡ください。 苦情に対するデルタ航空の対応に万一ご満足いただけなかった場合は、カナダ運輸局まで苦情を申し立てることもできます。 

影響を受けるカナダ発着のお客様については、デルタ航空は欠航、遅延、ご搭乗拒否の影響を受けるお客様に以下の情報を伝える必要があります。

(a) 遅延、欠航、ご搭乗拒否の理由
(b) お客様が不便を被られたことで受けられる可能性がある補償
(c) お客様に対する措置(該当する措置がある場合)
(d) デルタ航空に対する償還請求(代理店への償還請求を含む)

遅延が発生した場合、デルタ航空は新たな出発時刻が設定されるまで、あるいは影響を受けたお客様に対する代替の旅行の手配が完了するまで、30分ごとに最新の状況をお客様に伝える必要があります。 デルタ航空は、新たな情報を入手次第できるだけ早くお客様に情報を伝える必要があります。上記の情報は、場内アナウンスのほか、ご要望に応じて掲示など目で確認できる形で提供する必要があります。 上記の情報は、お身体の不自由なお客様がご利用の支援機器に対応した手段を含む、お客様が指定されたコミュニケーション方法でも伝達する必要があります。

ご搭乗拒否

ご搭乗いただけなかった場合、航空会社は次の通り補償金を支払う義務を負います。

(a.) お客様がご搭乗になったフライトの目的地到着が、当初の航空券に記載された予定時刻よりも6時間以内で遅延した場合:900ドル
(b.) お客様がご搭乗になったフライトの目的地到着が、当初の航空券に記載された予定時刻よりも6時間~9時間遅延した場合:1,800ドル
(c.) お客様がご搭乗になったフライトの目的地到着が、当初の航空券に記載された予定時刻よりも9時間以上遅延した場合:2,400ドル

欠航および遅延

1) 航空会社が制御できない状況

本条は、航空会社が制御できない状況(以下が含まれますが、これらに限定されません)により遅延、欠航、ご搭乗拒否が発生した場合に航空会社に適用されます。

(a) 戦争または政情不安
(b) 違法行為または妨害行為
(c) 安全な飛行を妨げる気象条件または自然災害
(d) 航空管制官による指示
(e) カナダ航空規則の第101.01(1)項で定められたNOTAM
(f) 保安上の脅威
(g) 空港の運営上の問題
(h) 緊急医療
(i) 野生生物との衝突
(j) 航空会社内、または空港や航空管制サービスプロバイダーといった必須のサービスプロバイダー内の労使紛争
(k) 航空機メーカーまたは管轄当局によって確認された、乗客の安全性を低下させる機材の製造上の欠陥
(l) 州または法執行機関の職員、空港のセキュリティ責任者による命令あるいは指示

事前に確定したフライトの混乱

(2) 航空会社がフライトの遅延または欠航の影響を軽減させるためにあらゆる合理的措置を講じた場合は、航空会社が制御できない状況により事前に確定した遅延または欠航に直接起因する遅延、欠航、ご搭乗拒否も航空会社が制御できない状況とみなされます。

義務

(3) 航空会社が制御できない状況により遅延、欠航、ご搭乗拒否が発生した場合は、以下が必要となります。

(a) お客様に上記の情報を提供する。
(b) 3時間以上の遅延が発生した場合は、希望されるお客様に対して本法第18条に記されている方法で代替の旅行を手配する。
(c) 欠航またはご搭乗拒否が発生した場合は、第18条に記されている方法で代替の旅行を手配する。

2) 航空会社が制御できる状況

本条は、航空会社が制御できる状況において遅延、欠航、ご搭乗拒否が発生し、その状況が第(1)項または第(2)項で言及されていない場合に航空会社に適用されます。

遅延

(2) 遅延が発生した場合、航空会社は以下の義務を負います。

(a) お客様に上記の情報を提供する。
(b) お客様が航空券に記載された出発時刻の12時間前以降に遅延を通知された場合は、本法第14条に記されている措置を提供する。
(c) 3時間以上の遅延が発生した場合には、希望されるお客様に本法第17条に記載されている方法で代替の旅行を手配するか払い戻しを行う。
(d) お客様が航空券に記載された出発時刻の14日前以降に航空券に記載された目的地への到着が遅延する旨を通知された場合は、本法第19条に記されている方法でお客様が被られた不便に対する最小限の補償を提供する。

キャンセル

(3) 欠航が発生した場合、航空会社は以下の義務を負います。

(a) お客様に本法第13条に記されている情報を提供する。
(b) お客様が航空券に記載された出発時刻の12時間前を過ぎて欠航を通知された場合は、本法第14条に記されている措置を提供する。
(c) 本法第17条に記されている方法で代替の旅行を手配するか、払い戻しを行う。
(d) お客様が当初の出発時刻の14日前以降に航空券に記載された目的地への到着が遅延する旨を通知された場合は、本法第19条に記されている方法でお客様が被られた不便に対する最小限の補償を提供する。

上記第(2)(d)項または第(3)(d)項が航空会社に適用される場合、航空会社は次の最小限の補償を提供する義務を負います。

(i) お客様がご搭乗になったフライトの目的地到着が、当初の航空券に記載された予定時刻よりも3時間~6時間遅延した場合:400ドル
(ii) お客様がご搭乗になったフライトの目的地到着が、当初の航空券に記載された予定時刻よりも6時間~9時間遅延した場合:700ドル
(iii) お客様がご搭乗になったフライトの目的地到着が、当初の航空券に記載された予定時刻よりも9時間以上遅延した場合:1,000ドル

第(2)(d)項または第(3)(d)項が航空会社に適用され、お客様の航空券が第(2)項に基づいて払い戻しされた場合、航空会社は400ドルの最小限の補償を提供する義務を負います。

第(1)項または第(2)項で言及された最小限の補償を受け取るには、フライトの遅延または欠航が発生した日から1年経過した日の前日までに航空会社に補償を申請する必要があります。

受託手荷物の紛失または破損

(1) 航空会社が受託手荷物の紛失を認めた場合、または受託手荷物の紛失期間が21日を超えた場合あるいは受託手荷物が破損した場合、航空会社は以下を合計した金額と同額以上の補償を提供する必要があります。

(a) 受託手荷物に支払われた料金。
(b) 航空運送法が適用される場合に同法に従って支払うべき補償金額
(c) 航空運送法が適用されない場合、本法付則VIに記載された国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約(モントリオール条約)に従い航空会社が支払うべき金額(航空会社が同条約の第1条第1項の意義の範囲内で国際的な受託手荷物輸送を行っていた場合)。

(2) 受託手荷物の紛失期間が21日以下の場合、航空会社は以下を合計した金額と同額以上の補償を提供する必要があります。

(a) 受託手荷物に支払われた料金。
(b) 航空運送法が適用される場合に同法に従って支払うべき補償金額
(c) 航空運送法が適用されない場合、受託手荷物輸送の遅延に対して、本法付則VIに記載された国際航空運送についてのある規則の統一に関する条約(モントリオール条約)に従い航空会社が支払うべき金額(航空会社が同条約の第1条第1項の意義の範囲内で国際的な受託手荷物輸送を行っていた場合)。

II.   14歳未満のお子様のお座席

(1) 14歳未満のお子様のお座席をご両親や保護者、家庭教師の方の近くに割り当てるため、デルタ航空は追加料金なしで以下を行うものとします。

(a) チェックイン前にお子様のお座席をご両親や保護者、家庭教師の方の近くに割り当てます。
(b) 万が一、デルタ航空が(a)項に従って座席を割り当てなかった場合は以下を行います。

(i) チェックイン前に、航空会社がチェックイン時またはご搭乗ゲートにてお子様のお座席をご両親や保護者、家庭教師の方の近くに無料で割り当てることをお伝えします。
(ii) 可能であればチェックイン時にお座席を割り当てます。
(iii) チェックイン時にお座席を割り当てられなかった場合は、ご搭乗時に任意でお座席を替わってくださる方を探します。
(iv) チェックイン時にお座席を割り当てられず、ご搭乗時に任意でお座席を替わってくださる方も見つからなかった場合は、出発前に再度お座席を替わってくださる方を探します。

大人の方の近くのお座席

(2) デルタ航空は14歳未満のお子様のお座席の割り当てを追加料金なしで以下を行うものとします。

(a) 4歳以下のお子様のお座席は、ご両親や保護者、家庭教師の方の隣にご用意します。
(b) 5~11歳のお子様のお座席は、ご両親や保護者、家庭教師の方のお座席と同列かつご両親や保護者、家庭教師の方と2席以上離れないように割り当てます。
(c) 12~13歳のお子様のお座席は、ご両親や保護者、家庭教師の方のお座席は別の列で、ご両親や保護者、家庭教師の方と2列以上離れないように割り当てます。

航空券の差額

(3) 第(2)項に従ってお客様に割り当てられたお座席がお持ちの航空券よりも低位のサービスクラスとなった場合、デルタ航空は差額を払い戻しいたします。お持ちの航空券よりも上位のサービスクラスの座席を希望される場合は差額を申し受けます。