医療機器と医薬品
医療機器の充電
デルタ航空の機内では電源コンセントをご利用いただけますが、医療機器の使用を目的としたものではありません。デルタ航空では、医療機器に対して機内電源を提供することはできませんので、医療機器をお持ち込みになるお客様は、予備の電池をお持ちいただく必要があります。
- お使いの医療機器を充電するための電池を必ずお持ちください。
- 補助機器は、機器の使用時間に関わらず、バッテリー持続時間がフライトの実飛行時間の150%以上あることが義務付けられています。
- 機器を使用した状態でのバッテリー持続時間(メーカーの推定値)に基づき、電池の所要数量を計算してください。
- 旅程にて、予想される出発時刻および到着時刻をご確認いただけますが、これは出発ゲートから到着ゲートまでの所要時間であるとお考えください。
医療機器
機内医療用酸素
デルタ航空では、フライトご利用時にご自身の携帯型酸素濃縮器(POC)を携行いただけるよう、当社が承認した航空サービス提供業者、OxygenToGo®と連携しています。OxygenToGoは、機内にお持ち込みになるPOCの承認(およびFAA要件との整合性の確認)を行い、レンタル用POCおよび電池も提供しています。
デルタ航空は、いずれのフライトでも、酸素ボンベ、圧縮酸素または液体酸素入りのシリンダー、タンク、その他の容器の機内持ち込みを認めておらず、これらの提供もしておりません。上記には、娯楽用酸素および医療用酸素などが含まれます。
予約確定済みのデルタ航空のフライトにPOCをお持ち込みになる場合、国内線は出発時刻の少なくとも48時間前まで、国際線は72時間前までに、POCの確認と承認を受ける必要があります。酸素が必要である旨のご連絡を、出発時刻の48時間前までにデルタ航空に行わなかった場合、ご利用になるフライトの大幅な遅延を招く可能性があります。
詳細につきましては、POCに関するよくあるご質問をご覧いただくか、お電話(404-209-3434、リレーサービスは711をダイヤル)にてお問い合せください。
デルタ航空の提携航空会社のフライトをご利用の場合は、当該航空会社の要件をご確認ください。
携帯型酸素濃縮器(POC)を携行して旅行するには
- フライトを予約します。
- POC旅行認可フォームを提出します。フォームの記入には、以下の情報をご準備ください。
- POCを使用するお客様のお名前
- お客様の電話番号
- お客様のメールアドレス
- デルタ航空の予約番号
- 往路出発日および往路便フライト番号
- 復路出発日および復路便フライト番号
- POCのサプライヤー(お客様またはOxygenToGoのいずれか)
- POCのメーカーとモデル
- 機内に持ち込むバッテリーの総数(注:米国運輸省(DOT)は、フライト時間の150%をバッテリー時間として義務付けています。
- 必要流量(LPM)の設定内容
- OxygenToGoからEメールでPOC旅行承認(またはPOCレンタル)リクエストの確認が送信されます。
- 24時間以内にOxygenToGoから電話があり、旅行に必要な充電済み電池の数の確認および確定が行われます。
- 24時間以内にEメールで承認通知が届きます。この承認は、POCを携行してデルタ航空のフライトを利用する準備が整ったことを意味します。
- 出発ゲートにこの承認通知をお持ちください。承認通知を受託手荷物に入れないようご注意ください。
- ご旅行当日に出発ゲートで係員にお声掛けいただき、POCを機内に持ち込むことを伝え、OxygenToGoによって確定された数の充電済み電池をお持ちであることの確認を受けてください。この手順をスキップし、ゲート係員に必要な数の電池をお持ちであることの確認を受けない場合、搭乗を拒否される可能性があります。
POCレンタルを申し込んだ場合、その翌日には、使用方法とご旅行後の返却手順の説明書とともにPOCが送られてきます。
デルタ航空の提携航空会社のフライトをご利用の場合は、当該航空会社の要件をご確認ください。
POCを携行して旅行する際の要件
- 携帯型酸素濃縮器(POC)は前の座席の下に収まり、通路に出るのを妨げない大きさのものとする
- POCは前の座席の下に収納する必要があるため、POCを機内に持ち込む乗客は非常口座席やバルクヘッド席(前面が仕切り壁の座席)には着席できない
- POCは、出発時刻の48時間前までに、デルタ航空と提携しているOxygenToGoの承認を受けておく(「輸送が許可されるPOC」のセクションでお持ちの装置についてご確認ください)
- OxygenToGoの要件に従い、予定されている所要時間の150%の時間分の電池が必要(OxygenToGoが要件としている追加の電池)
- 機内ではPOCの電池を充電できない場合がある(POC本体や機材の電源システムを損傷する恐れがあるため)
POCの電池に関する要件
- 機内ではPOCの電池を充電できない場合がある(POC本体や機材の電源システムを損傷する恐れがあるため)
- 使用しないときは電池を取り外し、個別に梱包しておく
- POCの電池の端子は窪み構造になっており、金属類との接触を避ける必要がある
- 機内でのPOC使用を予定している場合は、OxygenToGoが医療提供者と連携して定めた、予定されている総所要時間の150%の時間分の電池を出発前に用意する必要がある
POCのレンタル
フライトご利用時に携帯型酸素濃縮器(POC)を携行する必要があり、POCをお持ちでない場合は、OxygenToGoからレンタルすることができます。機内でのみ使用する装置や、機内でも地上でも旅行中を通して使用できる装置なども用意されています。
お持ちのPOC電池が、要件(旅行所要時間の150%の時間分)に満たない場合は、追加の電池をレンタルすることもできます。
POCまたは電池をレンタルする場合は、POC旅行チェックリストを確認し、オンラインのPOC旅行認可フォームを提出してください。OxygenToGoから24時間以内にお客様にご連絡し、情報と旅程を確認させていただきます。
輸送が許可されるPOC
デルタ航空、デルタ・コネクション、デルタシャトルで使用が許可されているPOCは以下の通りです。お使いのPOCがリストにない場合、OxygenToGo(866-692-0040)にお問い合わせいただき、使用許可を取得してください。
- エアセップ・フリースタイル
- エアセップ・フォーカス
- エアセップ・フリースタイル 5
- エアセップ・ライフスタイル(改良型)*
- ケア フリースタイルコンフォート*
- デルファイ RS-00400(EVO 中央供給式)
- デビルビス・ヘルスケア iGO
- イノゲン・ワン
- イノゲン・ワン G2
- イノゲン・ワン G3
- イノゲン・ワン G4*
- イノヴァ・ラボ・ライフチョイス・アクティヴォックス
- インバケア SOLO 2
- インターナショナル・バイオフィジックス・ライフチョイス/イノヴァ
- ラボ・ライフチョイス
- インバケア XPO2
- オキシライフ・インデペンデンス酸素濃縮器
- オクサス RS-00400
- プレシジョン・メディカル・イージーパルス
- プレシジョン・メディカル・イージーパルス3
- レスメド・エアカーブ10Vオート(付属品:レスメド・パワーステーションII)
- レスピロニクス・エバーゴー
- レスピロニクス・シンプリーゴー
- レスピロニクス・トリロジー100モデルRSP1054260
- シークォル・エクリプス
- シークォル エクイノクス
- シークォル オキシウェル
- シークォル SAROS
- ヴィーボックス トゥルーパー
以下の機器をご利用いただくには、航空会社の要件に準拠した独立した充電装置(電池)をお持ち込みいただくこと、および、FAAが定める収納場所に機器が収まることが条件となります。機内で機器を使用する時間に関わらず、バッテリー持続時間がフライトの実飛行時間の150%以上あることが義務付けられています。
飛行中にFAA認可PAPをご利用にならない場合は、飛行時間の150%のバッテリー持続時間がなくても機内にお持ち込みいただけます。バッテリーは航空会社の要件に準拠したものをご用意ください。
PAPを機内で使用されるお客様は、機内でのマスク着用要件がある国際線においては、鼻、口、気道を覆うマスクやフェイスカバーを着用し、機器の排気弁やサージカルマスクのチューブも覆う必要があります。
一部のPAP機器には、RTCA DO-160 Section 21 Cat Hに準拠していることを示すメーカーラベルが付いている必要があります。同ラベルは、当該機器が機内使用可能であることを意味します。お使いの機器の情報については、以下の表をご参照ください。
お使いの機器がリストにない場合、およびRTCA DO-160 Section 21 Cat Hのラベルが付いていない場合は、障がいをお持ちのお客様への補助担当係(404-209-3434)にご連絡いただき、使用許可を取得してください。
人工呼吸器またはベンチレーターをご利用のお客様は、ご出発の48時間前までに404-209-3434までお電話ください。
以下の機器をご利用いただくには、航空会社の要件に準拠した独立した充電装置(電池)をお持ち込みいただくこと、および、FAAが定める収納場所に機器が収まることが条件となります。機内で機器を使用する時間に関わらず、バッテリー持続時間がフライトの実飛行時間の150%以上あることが義務付けられています。
FAA認可人工呼吸器/ベンチレーターを機内で使用されるお客様は、機内でのマスク着用要件がある国際線において、口元、鼻カニュラ、気道を覆うマスクやフェイスカバーを着用し、機器の排気弁も覆う必要があります。
一部の人工呼吸器/ベンチレーターには、RTCA DO-160 Section 21 Cat Hに準拠していることを示すメーカーラベルが付いている必要があります。同ラベルは、当該機器が機内使用可能であることを意味します。お使いの機器の情報については、以下の表をご参照ください。
製造業者
|
使用が許可されているモデル
|
DO-160ラベルの必要有無
|
---|---|---|
ケア フュージョン(旧バイアシス)
|
プルモネティクス - LTV 800、LTV 900、LTV 950、LTV 1000、LTV 1100、LTV 1150、LTV 1200、LTMII、スプリントパック
|
No
|
DeVilbiss
|
6910DPR
|
No
|
メディク テファ
|
Vivo 40、Vivo 50
|
No
|
ニューポート
|
HT50
|
No
|
フィリップス
|
BIPAP A40
|
要
|
ピューリタン ベネット(コヴィディエン)
|
LP10、LP20、LP6/+
|
No
|
ResMed
|
Astral 150
|
要
|
レスピロニクス
|
トリロジー100、トリロジー200
|
要
|
レスピロニクス
|
Smart Monitor 2PS 1014557
|
No
|
デルタ航空では、お客様による携帯型透析装置の機内への持ち込みを許可しています。追加料金および医師による使用許可は必要ありません。フライト中は携帯型透析装置をご使用になれませんので、旅程に合わせてあらかじめ透析のスケジュールを調整いただくようお願いいたします。
詳細につきましては、障がいをお持ちのお客様への補助担当係までお電話(404-209-3434、リレーサービスのご利用は711をダイヤル)にてお問い合わせください。
上記の機器は、医師による使用許可なしに機内でご利用いただけます。ご利用には、航空会社の要件に準拠した独立した充電装置(電池)をお持ち込みいただくこと、および、FAAが定める収納場所に機器が収まることが条件となります。
上記の補助機器をお持ち込みになる場合、機内持ち込み手荷物として機器を使用する時間に関わらず、バッテリー持続時間がフライトの実飛行時間の150%以上あることが義務付けられています。
お使いの機器がリストにない場合、404-209-3434までお電話いただき、使用許可を取得してください。
メーカー |
使用が許可されているモデル
|
ラベルの要/不要
|
---|---|---|
アート・インスティテュート
|
吸引器パワースマイル、KS-700
|
No
|
レールダル
|
78 00 00
|
No
|
メドトロニック
|
パラダイム インスリンポンプ - MMT-722(注意: 機器にミニリンクトランスミッター(MMT-7703)が搭載されている場合、離着陸の際はRF送信機能をオフにする必要があります。)
|
No
|
ニュートリシア
|
フローケア インフィニティ
|
No
|
新鋭
|
吸引器スマイルケア、KS-1000 (注意:この吸引器は、大型電子機器の使用が許可されている10,000フィート以上の上空でのみ使用が認められています。走行中および離着陸時は電源をお切りください) |
No
|
スミスメディカル
|
vCADDデュオドーパ-1400
|
No
|
スミスメディカル
|
CADDレガシー1-6400
|
No
|
スミスメディカル
|
CADDレガシーPCA-6300
|
No
|
スミスメディカル
|
CADDレガシプラス-6500
|
No
|
スミスメディカル
|
CADD MS 3
|
No
|
スミスメディカル
|
CADD MS 3 7400
|
No
|
スミスメディカル
|
CADDプリズム6101
|
No
|
スミスメディカル
|
CADDソリス
|
No
|
スミスメディカル
|
CADDソリスVIP
|
No
|
スミスメディカル
|
デルテックコズモ インスリンポンプ-1700
|
No
|
スミスメディカル
|
デルテックコズモ インスリンポンプ-1800
|
No
|
スミスメディカル
|
プリズムプラス-21-6101
|
No
|
サンライズメディカル デビルビスバキュエイド
|
7305D、7305P、7310P、7314P-D
|
No
|
電場治療(EFT)機器とは、低強度の電場を使ったがんの治療機器です。デルタ航空は、機内において下記2つのEFT機器の使用を認めています。
- ノボキュア(商品名オプチューン)モデル:NovoTTF-100Aは、フライトの全段階での使用が認められています。国内線では予備の電池の持ち込みは2個までに制限されており、適切に梱包した状態で機内持ち込み手荷物としてお持ち込みいただきます。国際線では、予備の電池の持ち込みは禁止されています。
- ノボキュア(商品名オプチューン)モデル:NovoTTF-200Aは、10,000フィート以上の上空でのみ使用が認められています。走行中および離着陸時は、適切に収納する必要があります。
上記の補助機器をお持ち込みになる場合、機内持ち込み手荷物として機器を使用する時間に関わらず、バッテリー持続時間がフライトの実飛行時間の150%以上あることが義務付けられています。
安全性と健康の観点から、医薬品は常に機内持ち込み手荷物に入れてお持ちください。受託手荷物の中に入れないようにお願いいたします。機内には、医薬品を管理する冷蔵庫はございませんのでご了承ください。また、デルタ航空の従業員は、投薬のお手伝いはいたしかねます。医薬品を冷蔵保管する必要がある場合は、旅行用クーラーボックスなどお客様専用の保冷手段をご用意のうえご搭乗ください。お持ち込みいただく保冷器具は、前のお座席の下に収納可能です。車椅子などの医療機器と同様に、スペースに余裕がある場合は、機内の前方または後方にお客様の保冷器具を収納することも可能です。お持ち込みになる保冷器具は、米国連邦航空局(FAA)が定める条件をすべて満たしている必要があります。
液体に関する通常の機内持ち込み手荷物の制限事項とは別に、TSA(米国運輸保安局)は医療上必要な液体、ジェル、スプレーについて、ご旅行期間に見合った量であれば、制限容量を超えるこれらの液体物の機内持ち込みを認めています。ただし、お持ち込みに際しては、セキュリティ検査のチェックポイントにて職員に申告していただく必要があります。セキュリティチェックの手続きをスムーズに進めるため、義務ではありませんが、お持ち込みになる医薬品にラベルを付けておくことをお勧めします。チェックポイントを通過できるかどうかについての最終決定権は、TSAの監督者にあります。詳細は、TSA.govをご覧ください。
当社は、医療用のマリファナの所持を許可する、それぞれの州法を認識しておりますが、TSAでは、医療用のマリファナであってもその所持は連邦法により違法とみなされ、マリファナを所持しているお客様は捜査当局への照会対象となります。これに準じ、デルタ航空のフライトをご利用のお客様によるマリファナの輸送は許可いたしかねます。
静脈注射(IV)器具および針を使用するその他の医薬品
投薬に注射針や注射器を使用されるお客様は、医薬品と注射器を機内持ち込み手荷物に入れて機内へお持ち込みいただけます。ただし、医薬品名および製造メーカー名が明示された用量・用法ラベルまたは製剤ラベルのある医薬品と一緒にお持ちの場合に限ります。医薬品や注射器などの医療機器がお客様のものであることを示す処方情報も併せてお持ちください。
静脈注射はお座席で使用していただくことができますが、頭上の酸素マスクの設置を妨げない、または妨げる可能性がないこと、乗客や乗務員に対し不当なリスクを引き起こさないこと、航空会社従業員の手を借りることなく、ご自身でIV器具を操作して投薬できることが条件となります。
飛行中に注射針を使用されるお客様は客室乗務員にお伝えください。先のとがった医療廃棄物用の容器をご用意いたします。
空港のセキュリティ通過時
空港でセキュリティチェックポイントを通過する際は、補装具は装着したままで構いません。万が一フライトが遅延した場合に備えて、補装具の関連キットは機内持ち込み手荷物に入れておいてください。
搭乗時および機内にて
補装具に追加料金はかからず、手荷物許容量の対象外となります。必要な場合はゲートにて事前搭乗のご希望をお申し出ください。ゆっくり搭乗して落ち着いて荷物の収納を行っていただけます。なお、機内の収納スペースは車椅子が優先となりますが、折りたたみ式車椅子の収納ご希望のお申し出がない場合、他の補装具または補助機器をその他の手荷物に先立って収納できます。